音楽とは全く関係ない話

すみません。長くなります。興味の無い方はほんとにおもしろくない話です。

あれは、息子が高校生になった時でした。

カインズホームに入っているモスバーガーの中に彼はいました。

息子の同級生のH君です。

まだ慣れてなくておぼつかない手つきだけど、一生懸命アルバイトに精を出してるのです。

私が見る限り、それは単なる高校生のお小遣い稼ぎという雰囲気でなく、がむしゃらに働いてる・・・そんな感じを受けました。

彼はいつもいつもそこで働いていました。高校生と言えば、みんなと遊んだり、悪ふざけをしたり、クラブに夢中になったりとするのが普通・・・それなのにこの子はどうしてこんなにがむしゃらに働いているのだろう。。きっと・・・きっとわけがあるんだろうな。

と思い、心の中でずっと応援していました。がんばれ!能天気に遊んでる高校生に負けるな!!

と・・・

そして高校を卒業して少しの間見ない時期がありました。彼はどうしてるんだろうと心配していましたが、ある携帯ショップでネクタイを締めて働いてる姿を見ました。

「あれ・・・ここで働いてるの?」というと「そうなんです。アルバイト扱いですけど・・・」

そして、ある日、僕ね、長田に転勤になったんですよ~~と言いました。
転勤??なんで?というと「僕ね、社員になれたんです」

そうなの!!!すごいっ良かったねーーーほんっとに良かったね。と我が子のように喜んだのでした。彼は自分の力で掴んだんです。高校の頃からがむしゃらに働いて、大学も行けず、心もすさむことなく、がんばった彼は苦労した分たくましい顔つきになりました。

ずっと気にかけていた彼が就職出来て、一安心。いつもそのショップで彼の顔を見るのが楽しみです。

 

そして、今日のお休みはいつもの美容院に行ってきたのです。

その美容院にとても気さくでいい子で華やかな子がいるんです。

髪を洗ってくれるのにすごくガシガシと荒めに洗ってくれるのが好きで(笑)

いつも金髪に近い髪をしているのだけど、不良とかそんな感じではないのがかわいくて

ハリウッド女優!とあだ名をつけていました。

そして、今日その彼女と話していると、ふとした話の中で発覚したんです。

なんと、その彼女は私がずっと見守っていた彼の妹さんだったんです。

あまりに驚いてまくしたててあなたの家はどうなってたの!!と聞きながら涙があふれます。

私はね、あの子ががむしゃらに働いていた頃からずっと応援してたんだよ。というと

彼女のお母さんは小学校の時に離婚して子供4人を育てたそうです。

彼が一番長男、そして彼女、その下に双子の弟がいるそうです。

それで全てが理解できました。お兄ちゃんはお母さんを助ける為に高校の楽しい所を全てあきらめて

家族を背負っていたんですね。(もちろんお母さんも昼も夜も働いておられたそうです)

そして、彼女は高校から美容学校は通信で勉強したそうです。

双子の弟たちはそれぞれ就職して、お母さんはやっと自分の時間が出来たと安堵されてるようでした。

そして、兄弟仲がとても良く、今でも外食をしたら、全部そのお兄ちゃんが支払ってくれるそうです。

全てが満たされて、やりたいことが全て出来るように、不自由のない暮らしをさせてやりたいと思うから、必要以上に親はがんばり、身を削って育てるけど、それが子供にとって幸せだと言うのではないんだということを彼から教えてもらいました。

苦しい境遇の中から、這いあがり、自分の人生を自分で作って行くことが結局はその子の為になるということを、あなたのお兄ちゃんから教えてもらったよ。よろしく言っといて。

お母さんにも、普通に育ててあげられなくてごめんと引け目を感じる事もあったかもしれないけど、みんなこんな良い子に育って兄弟仲良く育って、お母さんの宝だねって伝えて・・・

と泣きながらいうと、彼女も泣きながらうなずいてくれました。兄も母も喜びますって。

豊かな事というのはお金がたくさんあって、十分に贅沢な暮らしをすることではないという事。

一番知っているのは彼らの家族ですね。たくましく強く育った彼らに乾杯!!!

 

 

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音楽とは全く関係ない話 への2件のフィードバック

  1. まあふ のコメント:

    とても素敵なお話し。
    感動しました。

    人間て素晴らしい。
    与えられすぎると育たない、不足は人を育てる。

    本当に良いお話しでした。

    • 折田音楽教室 のコメント:

      まあふさん

      ありがとうございます。
      長い文章だし、ピアノには全く関係ないことだけど
      長年見守り続けていた彼の全貌が見れて心から安心したのと
      お母さんを兄弟4人で守っている姿に感動して書かずにはいれなかったのです。

      与えすぎると育たない・・・まさしくそれです。
      それを彼に教えてもらいました。

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