娘と母

話しが発表会の1週間前に戻ります。

娘が、友達と浴衣でお祭りに出かけるから浴衣が欲しいと言い始めました。

は?浴衣?このあっついのに・・・Tシャツが一番涼しいわ

あんなもん・・・暑いだけ、あとも大変、メンドクサイだけ。というと

「母さんは着た事あるからそう言えるんやろ!私は着た事ないから着たいの」と怒るので「ほんなら、勝手にしたらいい」

というと、楽天で、作り帯付き、草履付きの安い浴衣を注文していました。

作り帯はストレッチがきいているので、変なしわも出来て、きちんとさが無い。色は蛍光のピンク、浴衣の黒字も色が悪い。

私が何にも教えないのでネットで検索しながら着てみる

それを見てまた怒る母ちゃん

「そんなもん着て、電車に乗るん?はずかし~・・・妙に分厚い布地に変な所にしわが入るようなもん着て家から出るな!それならあんただけ普通の服着て行ったらいいじゃない」

と続きはお風呂でまた喧嘩

娘は「だって友達とみんなで浴衣って約束してんから、今から断れへんわ。恥でもいいわ、一時やし」

そう言えば、昔、母さんが着た浴衣があったなというと

「は?今更??」ちょっと探してみる、と和ダンスをごそごそ・・・

確かね、紺地に花火の柄だったはず。

と探すとあったのね~~~~~(早く探せって話)

実はこの浴衣、着物を縫う仕事をしていた母に習いながら

高校生の時の夏休みに自分で縫った浴衣なんです。

それを着て、田舎の盆踊りに行ったっきり・・・

17歳くらいの時だからねぇ~~20年ぶりに出した浴衣は(嘘)

綺麗に糊付けされてきちんと片づけてくれていました。

花火の柄だと思ってたけど、違ったのね(笑)

そして、帯は作り帯じゃないけど・・・というと、大丈夫 ネットで検索する・・・と言いながら、また一生懸命着てます。汗ダラダラ(笑)

それをばあちゃんに見せに行こう、きっと喜んでくれる

と行ってきました。

美月とばあちゃん

 

 

 

 

 

 

母が選んだ浴衣地なので、それはモノのいい ほどよく薄く涼しくて、染も良いものでした。

母はそれを見て、いいね~~ここはこうやって締めた方がええよ、襟はこうやって付いてるんだからこうしなさい。

と腰の悪いのをすっかり忘れて嬉しそうに教えていました。

私が17歳の時に作った浴衣を23歳の娘が着ています。

不思議だなぁ・・・こうして時は流れて行くんだなぁ

時代の流れを感じたひと時でした。

まさかね、17歳の私には想像出来ない事でしたね(笑)

ちょっと親孝行と娘孝行?

足の大きな娘は付いていた草履では入らず、結局ばあちゃんの草履を借りて(笑)

無事、この浴衣で電車に乗って恥をかく事なく行きました。

楽天で買った浴衣は来年の夏の初めにどこかに売りに行きます(笑)

 

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