著書のご案内

book_img01和声を教えたい・・・。
ピアノを教えていると、ここで和声をこの子が解っていたら・・・悔しいなぁ・・・和声さえ解っていたらこの子もぐっと楽になるし、楽しくなるのに・・・。
そう何度も思う様になりました。
和声というのは、和音の事。音楽は和音とメロディーとリズムの3要素で出来ています。
リズムと音のよみ方は早くから教えますが、和音を教えだすととても難しく、小さな子に教えても理解できないので、教える事をどうしても躊躇してしまうのです。
ある程度音符が読めるようになると、和声を教える事で楽譜を見るのが楽になる(予測が付く)し、和声の意味が解る事で演奏が変わる。曲の流れがわかり、和声というものが解るとぐっと楽しくなるのです。

だから、和声を教えたい。だけど、小さな子供には理解が出来ない・・・その葛藤の日々が続きました。
なんとか出来ないものか・・・そうだ!!コードネームだったら子供達はゲーム感覚で覚えてくれるかもしれない。
と、来る日も来る日もお風呂の中で案を練り(笑)
それからまた何年もかかって生まれた本です。
出来たものは、子供達のサブテキストとして、最高にわかりやすい和音の本です。(コード)
例えば、左手にソーーーーと全音符が出てきた場合、それがドミソの「そ」なのか、ソシレの「そ」なのか、子供達自身で解るようになります。
そして、メロディーを見るだけで、左手に和音(コード)が付けられるようになります。
連弾も、弾き語りも簡単に出来るようになります。メロディーにコードが書いてある楽譜でも素敵な伴奏を付けて演奏できるようになります。
既存のレッスンの中に5分、いや、3分だけでいいので、どうぞ導入してみてください、
今までクラシックのスタンダードなお勉強の中ではかなり大きくなってからしか出来なかった和声のお勉強が4歳から出来ます。

両手になったらコードネームでひいちゃおうシリーズ

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両手になったらコードネームでひいちゃおう1

小さな子供も使えるようにまずは英語音名からのお勉強になっています。
読んで説明して終わり。ではなく、書き込み式になっています。
レッスンの中で説明して、ちょっとだけやって、あとは宿題にすることが多いですが、生徒さんの進度に合わせて進めてください。
最近の子供さんは早くから英語を知っている子が多く、小さな子でも英語は読めちゃいますね。だけど、書くのは・・・という子には、「マネして書いてね」といって宿題にします。
英語音名を使って「何の曲?」というクイズもあるので、それも宿題で。
この本は『ハ長調』『ト長調』『ヘ長調』『イ短調』の説明とそれぞれの主要3和音の説明、それらを使った短い曲などを練習曲にしています。
コツは、主要3和音を書いてあるポジションで、左手だけ、ポンポンとC-F-G7-Cと、目をつむっても掴めるくらい練習しましょう。掛け算の九九が勝手に口から出るのと同じように、右脳に入れ込む事が「コードって簡単♪」と思ってくれるか 難しいと思わせるかの分かれ道の様です。
Cコードは、ト長調でも出てきますが、和音の役割が違います。それを説明する為に、Ⅰ度の和音はお母さん和音、Ⅳは子供和音、Ⅴ7はお父さん和音とキャラクターを付けています。
だから調が変わってもコードは同じだけれど、キャラクターが違うから役割も違うのだということが、小さな子供でも理解できるのです。
4歳から大人の方まで使っていただけます。


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両手になったらコードネームでひいちゃおう2

この本はぐっと難しくなります。
といっても使い方次第なのですが、なぜ難しくなったかというと、いわゆる練習曲が少ないからなんです。
その代わり、上手に使っていただくと、とーーーっても濃い内容になっているので、これが全て理
解できれば、かなりコード譜で弾ける達人になると思います。
これはどちらから先にしていただいても良いですし、一緒に進めていくのがいい子もいます。
また、「練習していません」という自首を(笑)してくる子のレッスンにはもってこいです。
説明を要する所が多いので、時間がある時、練習していない時、またはグループレッスンなどにお使いいただけます。
2巻は、コードネームの成り立ちを書いています。それが解ればどんなコードが出ても自分で掴める様になるはず。
メロディーとコードだけの楽譜を見て右手に和音が付けられるようになったり、素敵な伴奏をつけられるようになります。素敵な伴奏・・・そうです~
連弾も、弾き語りもその場で頭で考えながら演奏できるようになるんです。
『ピアノは2段楽譜(連弾は4段、弾き語りは3段)じゃないと弾けない』ということから脱出できるのです。
そして、模範解答編では、簡単な作曲が出来るようになっています。
うちのあたりの小学校では作曲課題があるので、実に便利に使っています。
作曲をするということは、難しいように思いますが、コードを並べて行き、それにコードトーン、非和声音を付けたし、好きなリズムを付けると簡単な曲だと出来ちゃいます。
自分で作曲しなければならなくなると、世の中の音楽に耳を傾けるようになります。
自分の今弾いている曲の仕組みを知りたくなります。作曲家の意図も考えられるようになります。
受け身ではなく、参加型になるのです。それが作曲をする大きな意味です。
そしてメロディーしか書いてない曲にイントロやエンディングも付けることが出来るようになります。
なお、最後のページにはコード一覧表も付けています。
この2冊の本で勉強出来る事を箇条書きにしてみると

「両手になったらコードネームでひいちゃおう2」で勉強する事

①ドミナントモーション
②導音重複の禁止
③Ⅳの和音の扱い(終止形も含む)
④onコードの場合の弾き方
⑤右手に和音を付ける(トップノートの下にコードトーンを付ける)
⑥低音部のバランスを考える(低い所で沢山の和音をとると重たくなる)
⑦色々なリズムパターン

⑧コードの仕組み(短3度、長3度の組み合わせで決まる)
⑨音程の説明(3度、7度)
⑩副属7(ドッペルドミナント)
⑪ダイアトニックコードの説明(Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶの和音)
⑫オルターネーティングベース
⑬簡単なアナリーゼ
⑭両手伴奏(弾き語りや連弾)
⑮リハモナイズ

⑯個性的なコード dim aug sus4などの説明

「模範解答編」で新しく出る内容
(上記の赤題は「模範解答編」の中でももう一度説明しています。)

①作曲(イントロやエンディングも自分で作れるし、耳も出来る)
②非和声音の説明(特に倚音が大切)
③ウォーキングベース
④アルペジオ(オープンポジション・クローズポジション)
⑤メロディーフェイク
⑥テンション
⑦コード表(付録)

など、この3冊でお勉強出来ます。
上にも書きましたが、すごく濃い内容ですが、なんせこの2冊に圧縮しているものですから、練習曲が少ないと身につかないまま「難しい」と感じるように思いますが、この2冊の中に入っている練習曲、また1巻で使った曲も全て練習していただくことが可能です。
例えば、『一週間』など、普通に弾く。ベースをオルターネーティングを使ってみる。右手に和音を付けてみる。両手伴奏にして、連弾にしてみる。ベースをウォーキングベースにしてみる。
などなど、課題一つに対して曲は前後して使っていただいたらいいという事なんです。
他にお手持ちの楽譜などで復習をしていくと、必ず身に付きます。
練習していない時の子供達に、即興で連弾してみるなど、レッスンでも楽しく使っていただける内容になっております。

伴奏入門シリーズ

伴奏入門  ドリル1  banso_book2

これら3冊は一度に出版されましたが、ドリル1は、両手になったらの1の後などにも使っていただけます。


伴奏入門

【ピアノ伴奏入門】

まず、ピアノ伴奏入門のテキストは、両手になったらコードネームでひいちゃおうの大人版です。
ちょっと子供っぽいからと躊躇される中学生以上の子、または幼児教育の勉強をされてる方や、音楽教育に関わる方向けに作りました。
両手になったらシリーズの3冊をぎゅっぎゅ~~っと圧縮して、少し理論を入れています。(もちろん全て入っているわけではありません)最初に理論を読んでから・・・という流れですが、この理論はある程度ピアノ歴がある方向けです。
全くご存じない方は、ハ長調ハウスの所から入っていただいてかまいません。
そして、ある程度慣れたり、不思議な事が出てきたら、前に戻って理論を読み返すという順番がおすすめです。


ドリル1

【ピアノ伴奏ドリル①】

簡単なメロディー譜(童謡など)にコードを書いて行きます。
その際、もう右ページに答えが書いてあるので、右には違う本を置いて隠してくださいね。
そして、メロディーだけを見て(鍵盤を弾かないで)音だけで考えてまずはコードネームを付けてみましょう。
非和声音なのか、和声音なのかここで解っておいた方がコードを付け易いので、両手になったらの1からこの本に行く場合は、先生に簡単に説明していただくか、やりながら非和声音の勉強をしていくと解り易いです。
もしくは、両手になったらの3冊を済ませてからこちらをされる方は、がっつり模範解答編で非和声音の勉強(大人の方は伴奏入門の本にあります)をしてからトライするのもいいですね。


banso_book2

【ピアノ伴奏ドリル②】

これはもう・・・秀逸のドリルだと自負しています。
リハーモナイズに特化した勉強です。
リハーモナイズというのは、コードを変換して、素敵な和音にチェーンジ!!!する事なのです。
使用曲はほぼドリル①と同じなので、大人の方は、1巻で勉強してからすぐにコードを変えてみる事をされても面白いと思います。(2冊併用)中学生、高校生の「先生今週も練習してないよ~~~」という子の(笑) レッスンには最高のドリルです。
主要3和音だけからの脱却です。
例えば、『きよしこの夜』の曲は主要3和音だけで伴奏は付けられますが、もっともっと心がドキドキするような和音、大人っぽくて切なくなるようなコードを付けると、両手になったらコードネームでひいちゃおうの2巻の後ろの方に少し載っていますが、それがリハーモナイズです。
ここでは「こんな和音にも出来るんだよ」という事しか書いていませんが、このドリル②では、順をおって簡単なリハーモナイズから挑戦していき、身に付けるようになっています。
これが解ると、主要3和音でしか書いていない童謡の曲なども、全て自分で素敵な和音に付け直すことが出来るようになるのです。
なので、生徒さんはもちろん、幼稚園の先生、ピアノの先生など、もうちょっとおしゃれな和音は無いのかなぁと悩んでおられる方には最高のドリルなんです。

えーーーーそうだったの?と言っていただける事間違いなし!!
是非とも挑戦してみてください。
目からウロコです。

この本は、ドリル①と一緒に使う方法もありますし、もう主要3和音は完璧だわとおっしゃる方はドリル②から初めていただいても面白いと思います。
まさしく、中学生から大人の方まで十分レッスンでも趣味でも仕事でも活用していただける本になっています。

月刊ピアノ・ぷりんと楽譜などの既成の楽譜を簡単にしたり、逆に、難しくして演奏できる
電子オルガンの楽譜(メロディー譜にコードネームだけ付いている楽譜)を見て好きなように弾ける
幼児教育の先生達、またはそれを目指してる方が、実践的に使えるのがコードネーム奏法