発表会が終わったら、ピアノ辞めるかも・・・
と言っていたNちゃん
発表会終わってもなかなかそういう話にならなかったので、ん?やっぱり辞めるのをやめたのかなと思っていました。
すると、先日、先生、やっぱり10月一杯でピアノを辞めます。
と・・・・
ご家族で検討された結果ですから、止める権利も無いですしね、「そう・・・わかったよ」と明るく送り出す事しか出来ません。
昔昔、そんなあっさり認めるってことは、さっさと辞めて欲しかったんでしょうと責められたことがありますが、
辞める事を引き留めて欲しかったのかなぁと後からわかりましたが、その時はね~ショックで・・・辞めますって言われて引き留めるのってありなの?って逆に悩みましたね、私も若かったしね。
私は子供さんをお預かりした時から、いつかやってくる別れをある程度は覚悟をしているつもりです。
それまでその子にあった指導を精一杯させていただく事が使命だと思っています。
辞めると言う事は散々家族で話し合ったうえでの事、ついにその日がやって来たのかと思うと、覚悟はしているものの、やはり悲しいし、寂しい思いは一杯なんですけど、私が辛い顔をすれば子供たちはもっと辛いわけで・・・
出来るだけ明るく「そう、解ったよ、いつでもまたやりたいと思ったら帰っておいでね」と見送る立場でしか無いんです。
来年から中学になるので、この間から塾に行き始めたらしく、塾の宿題におわれているようです。
子供たちによって、生活の中のピアノのウエイトは違います。
一日に何時間もずっと座ってる子もいれば、
全く練習しないで来る子もいます。
今でも思い出す子がいますが、彼女は少し遠くから自転車で通って来ていました。雨の日はカッパを着て、雪の日は完全防寒をして無口な女の子でしたが、大学卒業して就職するまで来ていました。
彼女はほとんど家で練習をしない子でした。うちに来る30分だけ、一曲をコツコツするというスタンスで通って来てくれた子です。それでも最後は名曲集をぽろぽろ弾けるようになっていました。
逆に、精神的にピアノが必要だと思った子もいましたが、お母さんが全く上達しないからやめますという理由で卒業していった子もいます。彼女の場合ピアノの上達の為に習うのではなく、精神の安定の為に続けるべきだと初めてお母さんを説得した子です。
どちらにしても
楽しい別れ、嬉しい別れというのはありません。
今回卒業していく子も、あと2回のレッスンで、「今までピアノを習って良かった・・・」と思ってくれるような、大人になっても必要な話とスキルを手渡して、お別れしたいと思っています。
さみしいけどね・・・・私たちの仕事にはずっと付いてくるものなのです。残念だけど・・・
お別れするその日までその子その子のスタンス、ピアノへの取り組み方に合わせて指導させていただいています。
もっと厳しく・・とか、もっと宿題を少なくとかなど、ご要望がありましたら、遠慮なくおっしゃってくださいね♪
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