まとまった休日で息子が帰って来ました。
今日は私もお休みだったので、マリンピアにお買いもの
車の中でもご飯を食べながらでも久々に二人でゆっくり話せたのでした。
息子が帰ってくるのを聞いた母が、張り切っておはぎを作ってくれました。
あんたも息子もおはぎ好きだから、取りにおいでと・・・マリンピアの帰りに寄ったら、腰に手をあて、立ったり座ったりするたびにいたたたと…そんな体をおして、孫に食べさせたいという一心で作ってくれました。
持って帰っておはぎを一口 口に入れると
小さい頃から食べていた母のおはぎの味です。
何よりも、どんな名店の料理よりも美味しく、ほぼ噛まずに飲み込む私。
柔らかいもち米に なんとも絶妙な甘さは、まさしく母しか出来ない味。
小さい頃、学校から帰ってきたら「今日はおはぎを作ったよ、はよ(早く)てぇあろうて(手を洗って)たべんさいよ」
と言うと、私は全身で 「わぁいヽ(^。^)ノ」
この娘の笑顔を見たくて家事の合間に、仕事の合間に作ってくれていました。
今日の食事は明日の身体を造る。そして今日つくづく感じたのは、美味しいと感じる味覚を作ってくれた母が作ったものを食べる美味しさは何より「心」を作ってくれます。学校から帰ってきて、若干の緊張をしている子供の心が解けるようなほんわかした気持ちになるのは、母の作ったおやつだったと・・・そう思いました。
学校から帰るといつも何かしらあったんです。
おはぎももちろんですが、団子の粉で作ったお団子をゆでてきな粉をまぶしたものだったり
ドーナツを揚げて砂糖をまぶしたものだったり・・・。
そこまで手をかけられない時は、
「信枝~今日は甘酒あるよ、さむいけぇはよ のみんさい」
「信枝~~今日はあついけ(暑いから)夏ミカン剥いて冷やしてあるけぇ冷蔵庫あけて、はちみつ付けてたべんさい」
「今日は美味しいトマトがあるけぇ冷蔵庫でひえとるのを食べたらええ」
それを食べながら「今日ね~~学校でね~」という話を笑いながら聞いてくれていたものです。
そうやって、育ててもらいました。
いわゆる自然のもの、お菓子なんて無かったし、食べたことがなかったのですが、別に食べたいとも思わず育ったものです。
ジュースが飲みたいと言えば、お茶をのみんさい、ごはんの前にのむもんじゃない。ご飯を食べたら買いに行こうか・・・とお風呂から出たら近所の自動販売機まで二人で歩いて買いに行くのです。
食事の前にジュースを飲めば、脳にエネルギーが先に行ってしまうので、食事の邪魔をしますね、そんな事を習った事の無い(当たり前)母ですが、栄養の事はしっかり気を配ってくれたと今更ながらに感謝します。
あの母に育ててもらって良かった。
と心からそう思った久々のおはぎの味でした。
コメントを残す