お母さんの我慢

中学2年の〇子ちゃん

小さい頃から来てくれていますが、

なんでもゆっくりゆっくりなタイプだそうで、

お母さんが、ずっと家でサポートをして来られました。

ピアノもゆっくり。お母さんは経験者なので、そういうお母さんがゆっくりな子供さんをみるとイライラして、色々口出ししたりされると思うのですが、

このお母さん、腹を据えて、ゆっくりな〇子ちゃんに合わせるように

見守って来られました。

塾も学校の勉強もある中、ほぼ練習が出来ない状態で、本当にゆっくりの進度で続けて来られましたが

継続は力なり・・・

去年は合唱コンクールの伴奏者にもなりました。

正直、ここまで出来るようになるなんて・・・思ってもみなかったので、嬉しい誤算でした(笑)

そして、今回のコロナで、ずっとオンラインをしてくださってたのですが、

学校も塾も無い中、すごくよく練習してたんです。曲も随分進みました。

そして、また学校が始まって

またゆっくり・・・になっていたのですが、

塾の面談で「時間が沢山あったら、何がしたい?」との質問に

「ピアノの練習がしたい」

とボソッと言ったそうです。

嬉しかったなぁ

 

塾や学校で忙しい中、彼女にとってピアノを弾くことが癒しにちゃんとなっていたんですね。

練習する時間が無くても、少しずつ少しずつ上達して、長い時間をかけて

ピアノとのいい関係を築いて来たのは、陰ながら支えてくださったお母さんの力は

大きいなぁと思いました。

普通なら(私なら)イライラしてとっくに退会してると思いますが、

じっと土の中で温めているのを待っていたお母さんの勝ちですね。

いつの間にか芽が出て、葉が出て、彼女の花を咲かせたのかなと思いました。

音楽。ピアノ。絶対に必要なものではないかもしれない。

だけど、弾ける喜び、上達する喜びを知る事は何にも代えがたい事なのですね。

それを少しでも若い時、小さい時に経験する事、モノにする事は

きっと一生の宝になるものなんだと思いました。

芸術の秋、これからやね♪

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