今日は手術からちょうど1か月の日でした。
傷口も落ち着き、私のように温存術を選んだ人には、次の治療として
放射線治療が待っているのです。
それは仕事をしながら出来るし、
もし種が残っていたら・・・の前提で、そこだけコンピューターでピンポイントで照射してとどめを刺すんだそうです。
私が手術した病院はそういう施設がなくて、名谷の大きな病院で放射線治療を受ける事になりました。
紹介状を持って行って、10時・・・のはずなのに呼ばれない・・・30分経っても呼ばれない・・・2時間経っても呼ばれない・・・
なに~~~?ハリーポッターの本が読めるじゃ~ん
そろそろ暴れる?
と思ったら呼ばれました。
あらかじめ渡された書類の『質問』の欄に一杯書きました。
その1つ1つを私の目をしっかり見て丁寧に答えてくださる先生でした。
それはまるで、心理カウンセラーのように・・
一番の悩みは何ですか?と聞かれ
「仕事を続けても良いものかという事です。」
先生「どうして?どうしてそう思うの?」
私「こんな病気になっちゃって・・・もしも再発をしたりするような事があると、また生徒さんに迷惑をかけてしまう・・。
自分の身体であっても思うようにならないと、生徒さんに対して責任を持って最後まで教える事が出来ないからです。」
先生「あなたは自分の病気の事をどこまでご存知ですか?」
私「とても大人しいタイプで、悪性度の低いものだという事は聞いてます」
先生「そうですね。だから、再発をしたら・・・なんて事は考えなくても良いと思いますよ。みんなどんな病気になるかなんてわからないんですから。未来は誰にも分らないんですよ。
しかもあなたを待っている生徒さんもいてくれてるんでしょ?
あなたが仕事をすることが、社会の為になり、生徒さんの為になり、あなたの為にもなるんじゃないですか?
病気をして療養してる間も待ってくれた生徒さんがいらっしゃるんでしょ?」
この一言で、お手紙をくれた生徒さん、お守りをくださったお母さん、一緒に泣いてくれた生徒さんやお母さんが次々に浮かんできて、心の中の黒いもやもやが噴き出たようになり、マスクの上から両手で顔を押さえても、目から汗が吹き出します。
私「・・・・・はい・・・多分・・・いてくれてます。(T_T)」
看護婦さんがすばやくティッシュを・・・
(ハンカチもっていってたんだけど、まさかここで泣かされるとは)
私「でも先生、私、自分の身体に自信が無くなりました。心もボロボロです。また病気になるかも・・・もう死んじゃうかも・・・なんてずっと考えてて・・・。」
先生「あのね、あなたの後ろに狼がいるんですよ。その狼はあなたのそういう苦しい気持ちや悲しい気持ちが餌になってだんだん大きくなって、そして後ろからガブリって襲ってきます。病気ってそんなものです。」
私「確かに・・・そうですよね。もっと前向きに生きなくちゃいけませんよね。でも元気な人をみると羨ましくて仕方なくて・・・」
先生「あなたも元気じゃないですか!
それに病気なんて、みんな何かしらもってるものです。1つや二つくらい病気を持っていたら、自分の身体に耳を澄ますでしょ?
そして生き方を考えるでしょ?そうやって人間は時には病気と闘ったり、または共存して一緒に生きて行くんです。
それが人というものです。そうやってだんだん 味わいのある深い人間になって行くんです。」
目の前にあった大きなごつい壁がガラガラとこぼれて行く瞬間でした。
治療は毎日3週間くらい通います。
「前向きに明るくがんばる」と この先生と約束しました。(治療は数分です)
それから、沢山質問しましたが、「他には質問はありますか?」「無いです。」
という質問の最後まで真摯にお付き合いくださいました。
だから待ち時間が長いのね(笑)
最後に一言先生が
「あなたと今日初めてお話しましたが、僕の経験上、あなたはお仕事をした方が良いタイプの方です。お仕事お好きなんでしょ?(笑) ずっと続けられたら良いと思いますよ。」
だそうです。
先生はどうやら霊能者だったようです(笑)
30日はワクチン2回目・・どうなるかな・・・。
まぁ 次の日も休みなので、もし副反応が出ても復活出来るかなと
1日からオンラインのお仕事始めます。
6日から私は対面のレッスンも始めます。
綺麗な体になって、心機一転!!がんばります。治療も仕事も。
この一か月、家事を楽しみました。
もうお休みの日しか出来ないよ、仕事始めるからと、夫の好きな餃子を作り
猫ともまったりして、
癒しのお花も愛でました。
神様がくれた休日だったと思います。
私の人生の新しいページの始まりです。
お付き合いいただける方は、30日までに9月からのレッスンの事についてのLINEのお返事お待ちしております。
ただ・・・ワクチンでふらふらになったらお返事は遅くなるかもしれませんが・・・
コメントを残す