裏話1(鉄のメンタル)

中3の女子がおります。(笑)

彼女は確か幼稚園の時からでしょうか・・・

それはそれは色が白くてお顔もお人形さんのようにかわいいのです。

一人娘のお嬢さまとして育ち、ご両親の愛を一心に受けて育ちました。

発表会は毎年出演してくれましたが、いつもギリギリの仕上がりです。

でも当日はなんとかしてくるんです。いつも・・・

もちろん公言してますように、練習しない、出来ない事で叱る事は無いので、

彼女はいつも自分でやらなくちゃと思う時からがっつりやってくれていました。

そう・・・なんと過去形になってしまったのです。( ;∀;)

賢い子というのはほとんどの子が大体 同年齢の子よりおませで大人っぽい子が多いように思いますが、彼女の場合は突出していて(笑)

小学校の頃から口紅を付けていました。

お父さんは心配して、人前で付けて欲しく無いと言いました。

それに対して彼女は、人が何と言おうと、思おうと、私は自分がしたいことを貫きたい。

お父さんには迷惑かけないからときっぱりと言いました。

彼女がいう筋は通ってるんです。

学校にしていくわけでも無いし、そこはわかっている子なので、ちゃんとオンとオフをわけてますし、横道にそれて行く事もなく、まっすぐに育ちました。

普通にきれいなお洒落をする子です。

モノの良いものを着て、ちゃんと着こなしています。トータルコーディネートも考えて♪

私はおしゃれ番長と言っています。(笑)

「ねぇ番長、白い制服の下に黒い下着はありなの?」とか・・・(どうしても気になるおばさん世代)

 

今年は、以前に演奏した曲をもう一度。

アレンジを難しくしたバージョンで挑みたい。といい、

清塚信也さんの楽譜を持ってきました。

かなー-り難しかったけど、「やる」と決め、ましたが

結局 クラブや(部長)テストや模試などに追われ、思ったように時間が取れなかったようです。

それでも私は今までの経験上、彼女はやってくる、例え一日でも仕上げてくると思っていました。

そして本番

おしゃれ番長は今年も度肝を抜く人とは違うファッションで登場(笑)

そして、演奏が始まります。

 

彼女はピアニストのような動きで演奏するので、後ろからみていたら「おっ弾いて来たな」という雰囲気が出ています。

それなのに、あれよあれよと崩れ、途中右手だけになってしまいました。

普通ならここで、「あっ間違えた💦もう私ダメだ・・・やっぱりだめだ・・・」

となると思うのですよ。

私は、うっそ~~~~~と悪い汗が背中を流れ、恐る恐る見ていると

その後立て直して・・・また気持ちよさそうに弾いてる(後ろ姿だけ)

するとまたガタガタと崩れる・・・

あああああ・・・・・

と思ったらまた、脱力しているポーズを決め、弾いている

それはまるで、殺しても殺しても立ち上がるゾンビのように(爆笑)

そういうのが何度も繰り返され、それはそれは恐ろしい演奏になりました。(笑)

そして、お辞儀をしたこっちに向かう彼女は にたぁと笑っています。

そして、私をみて「まぁまぁ・・・ま こんなもん・・・ちょっと舐めてたわ(*’▽’) でも私 とまらんかったやろ?右手だけでも弾いてたし(笑)」

 

と・・・

それをみると安堵もあり、もう終わった事だし一緒に笑いましたが

ほんとに鉄の心を持ってないとなかなかあれは出来ない(笑)

だって、ゾンビですよ、ゾンビ、叩かれても殺されても がおーって襲ってくるあれ・・・

負けないメンタルを持っているのか、それとも発表会でそれが育ったのかはわかりませんが(笑)

その後

おちこんで、「私ピアノもう無理だから辞める」

と言ってくるかなぁと覚悟していたら

舞台袖から会場に帰る前に

くるっとこっちを向いて

 

「あっ そうそう先生、冬くらいになったらさすがに受験で休むかも。また高校になったら再開するしっ」とニコニコで帰って行きました。

 

さすが番長

たいしたもんだ

私は、爆笑してしまいました。

ゾンビメンタル ここにあり( `ー´)ノ

 

あとね、上手にすらすらと弾いていた子がある時突然 崩れたんです。

で、袖に帰って、麻美先生だったかなぁ 友達だったかなぁ

「上手に弾いてたやん~途中で何でくずれたん?」と聞くと

彼女が言った言葉が

「私な、気ぃうしなっとってん・・・でな、上手に弾けててん・・それやのに、正気に戻ってしもて、そこからわからんくなってん」と話しているのを聞いて

これも笑ったなぁ・・・

気を失っても弾けるってすごいと思うけど(爆笑)

色んなネタあります(笑)

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