私は病気をしてから、
夕方、7時くらいまでにどこかの30分枠を食事の時間として
作りました。早い時間に夕食を食べるようにしています。
高学年の男の子のお母さんから、連絡があり
ピアノを辞めたいとのお話があり、
昨日の木曜日が彼の最後のレッスンでした。
途中の曲もきれいに丸になり、さて、時間まで何しよかねと
言っていたらお母さんが来られ
「先生長い事お世話になりました。私が感極まって・・・( ;∀;)」
と・・・
まぁだいたいはわかっていたんですけどね、
ゲームにはまってしまい、全てがお留守になってると・・・
それが全ての元凶だとおっしゃいました。
まぁ時間が少しあったので
「スティーブジョブズさんって知ってる?」
というと
「知らない」
「お母さんが持ってるiPhoneとか、iPadとか、アップルの会社を作った人だよ。
もう10年くらい前に若いのにね~大きな会社を残して亡くなられたけど・・・
その方はね、こんなにすごいものを作ってみんなに使って使って~~~って宣伝したのにね、自分の子供にはiPad持たせなかったんだって」
というと
「え?なんで?意地悪やなぁ」
と・・・(笑)
「うん、意地悪じゃなくてね、子供の為を思って持たせなかったのよ」
というと、鳩が豆鉄砲くらったような顔しています。(笑)
「だってね、あれはね、お酒やたばこと一緒で、中毒性があるねん。
YouTubeにしたって見始めたら止まらないでしょ?
画面の向こうに楽しい世界が一杯広がってて、そりゃ見てたら止まらないよね?
ゲームも同じ。中毒になっていくねん・・・
ちゃんと決められた時間で終わるとか出来るんだったらいいかもしれない。
だけど、お母さんに辞めなさいって言われたら、なんでやねん、意地悪やなぁ
って思うのなら、もう既に君はゲーム中毒になってるということよ。
将来なりたいものがある?」
と聞くと、あると職業を教えてくれました。
「その職業はね、ある程度の大学へ行かないとなれないよ。関西なら知らない人が居ないくらいの大学出ないと無理だと思う。
君がゲーム中毒患者になってゲームばっかりしてたら勉強もおろそかになって
成績も落ちて行く、もう見えてるやん?
だって、君がゲームをしてる間、みんな将来の為に勉強したりしてるんだよ。
楽しい事ばかり、好きな事ばかりして、その職業になれるとは思えない。
それを辞めたらその時間、色んな事が出来ると思うけどな。
まぁ少しずつゲームをする時間を減らしてその職業につける事を祈ってるわね。
じゃあね、さよなら 元気でね♪」
と、最後にお母さんが写真をとおっしゃるので写真を撮ってさよならしました。
私達の職業ね、辞めると言われると、すごくショックで、すごく落ち込みます。
だけど、数日経つと諦められるんです。いつかはさよならしなくちゃいけないから。
腹をくくるんです。
私は彼の時間が来月から空くので、その時間を晩御飯の時間にして
晩御飯の時間にしていた時間に、土曜日の生徒さんに来ていただくことにしています。
そして、ラストの生徒さんが終わって、リビングに入ったと同時に
LINE電話が鳴りました。
出ると、さっきの彼でした。
「え?忘れ物でもあった?」
「先生、僕やっぱりピアノ辞めません。お母さんに代わります。」
どうやら、二人での帰り道、彼はずっとだまっていて、
玄関から家に上がってくるのもすごく何かを考えているようだったと・・・。
先生の言葉が響いたんだと思います。
なんだか、急にやる気になったらしく、先生引き続きお願い出来ますか?と。
え?私は言葉の中にピアノを辞める事については何一つ言ってないんです。
ゲームは中毒性があるよ。と伝えただけなんですけど(笑)
まぁ・・・嬉しい誤算でしたけど(笑)
晩御飯の時間無くなりましたけど(笑)
それでも彼のやる気が嬉しいので、単純に嬉しいですけど(笑)
子供って親が言うのは嘘でも言ってると思うのでしょうかね(笑)
他人が言うと響くのね(笑)
ということで
辞めるのを
やーめーーーーーたっ!
というお話でした。ちゃんちゃん♪
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