鬼になった私

ピアノ教室は一人一人個人レッスンです。

なので、その子の性格に沿ったレッスンが可能です。

この発表会でも、発表会に出るのなら・・・(うちは選択制)

やるんだね?という感じで、私のレッスンも変わります(笑)

もちろん、何も変わらず、普通のレッスンをしていても仕上がる子は仕上がるし

お説教するエネルギーも使わなくて済む子も沢山います。

そして、お説教する事でつぶれるなと思う子にもやりません。

が、

舞台を甘くみている子、お説教してもいじけない子、お説教しないと上手にならない子

には、鬼になります。

文章にすると、ひどいです。ちょっと書いてみましょう(笑)

強弱もつけないで速く弾いてる子には

「なにそれ、速いだけの曲じゃん 聴いてる人はわけわからんな、ただ指が沢山動いてるだけじゃん。」

強弱もつけないで遅く弾いてる子には

「なにそれ、お客様 全員 寝ちゃうね、ぐっすりだわ。寝かせない!!お客様を寝かせたら負け!」

全く仕上がる気配が無い子には

「なぁなぁ〇〇ちゃんってさ、5分何してもいいよっていう時間があったら何する?」

「ゲームとか、YouTubeみたりする」

「そうやんな、大事な大事な時間やんな。お客様はみんなそれぞれの人生の時間を使って聴いてくださるんだよ。こんなぐちゃぐちゃな曲そんな大事な時間に聴かされたら何かの罰ゲームだよね」

「あ~~この子の演奏なに~?せっかく曲がいいからと思ってトイレ我慢してたのに~トイレいった方がなんぼかましやったわ~~って思うわね」

「作曲家に失礼だね。こんなテンポの曲じゃないもん。お墓の下で怒ってるわ」

「え?これで上手に弾いてると思ってるの?点数つけたら60点やで」

「それ、どっちがメロディーなん?何がメロディーなん?伴奏しか聞こえへんけど?こんな有名な曲、ミスしたら一発やん。どうやって弾こうかなんて思うのなら、YouTubeでいろんな人の演奏聴いて耳を養いなさい!」

「何回間違ってんの?ドレス着て可愛いから、2,3回間違えてもいいじゃん、可愛くていいじゃん~って思ってくれるのはお父さんとお母さんだけやで」

 

ここまで言われてやっとスイッチが入る子がいます。

あ~言われた言われた~~!!とこれを読んで頷いてるお母さんもいらっしゃるかと💦

人前で弾くという事はそういう事。人の時間を使うというのはそういう事。

いくら小さくても教えていかないといけない事だと思っています。

親御さんにとっては可愛い可愛い我が子、蝶よ花よと育てられてるご家庭が多いと思います。

悪い事をしたわけじゃないのに、目の前で我が子がこんな事を言われるのは

お母さんにとってもつらい修行だと思います。

私も、なるべくなら言いたくない。

だけど、曲を仕上げるためには言わないといけない事、時だってあるんです。

技術を身に付けるという事はそういう事。

 

そうやって仕上がった曲を舞台で自分のものにした生徒さんを後ろからみてて

よっしゃ!!とガッツポーズをする私。

お客様の立場、思い、そして演奏する子供たちのモチベーションも探りながら

憎まれ口をたたかないといけないのも私の仕事です。

あ・・・大きい子には言わない事が多いですね。

経験値も高く一番自分がわかってるから(笑)

厳しい事を言われて、成長して弾いた子には

もう誉め言葉のシャワーが待ってます♪

でもね、実はそれは必要ない事が多くて・・・

なぜなら、自分が一番上手になったという事を知ってるから(笑)

ドーパミンが一杯でてるから(笑)

 

発表会後は、失敗した子は絶対責めないし、もうフォローする事しか無いです。

私の罵倒を耐えた子はそれだけですごいと思う♪

 

 

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