小学3年生のS君は 大の阪神ファン
野球には興味ないのよ~~知らないのよ~~
という私に、「先生もファンになってよ~」と無茶なことを言ってきます。
そんな彼に 六甲おろしの簡単な楽譜を渡したことがあるんです。
それをきっかけに、(だと思うけど)
なんというか、選手一人一人に応援歌があるんですか?知らんけど・・・
それをずっと弾くんです。
口で「次は~〇〇選手~~」といいながら、メロディだけではありますが
楽しそうに、嬉しそうに弾くんです。
そして、多分止めなかったらずっと弾いてるのです、十数曲は覚えてるわけです。もちろん選手とリンクして。
昔、私たちが習っていた頃は好きな曲を弾いたり学校で習った曲を適当に弾いたりと
いわゆる遊び弾きというのをやっていました。
でも、最近そういう子はとっても少なくなりました。
きっとピアノより面白い事があるし、そして習い事もピアノの他に一杯言ってるからそんな暇はないからかなぁと思ってるけど
彼は発表会の曲もきちんと真面目にこなして、ずっと阪神の選手の曲を弾いてるんです。
ん?もしかして絶対音感ついてる?と思って簡単なテストしたら、ついてましたねぇ・・・驚き
まぁごくごく簡単なテストなのですけど💦
黒鍵がたくさんあるのに、小さな指を駆使して嬉しそうに弾く姿を見て
彼はこれからの長い人生に上手く生きていく為の札の一枚を持ったな・・・と思いました。
これが、ピアノを習うことの意義という事だと心の中で叫びました(笑)
好きな事はそんなにがんばれるんだなぁ・・・と感心します。
でも右手だけなんよなぁ・・・伴奏も付けたいんよなぁ・・・とぼそっと言ったんです。
で、夜に調べて聞いてみると
なんと、単旋律 (/・ω・)/ そうメロディだけなんですよね。
伴奏がついているのもあるけど、勝手にファンが作った?と思えるようなものでした。
本も探したけど、やっぱり毎年選手も変わるし、そういう本は無いんですよねぇ・・・
なんとか彼のもっと伴奏弾きたい、六甲おろしももっと難しいのが弾きたいという願いを
少しずつ果たしてあげたいなぁと思うのでした。
ただ、発表会の曲もやっているので(ほとんどできていますが)それもやりながら、
ちょっと教則本から抜け出して、それを少しずつやっていくレッスンもいいかも!
と思っています。
明石高専に行っている子が大学編入が決まったので、久しぶりに行きます。
と言って、来てくれました。久しぶりです。(受験勉強をしていたので)
彼はクラシックが好きで、言われた宿題をきちんとこなすタイプの子です。
逆に月刊ピアノとか、歌謡曲は知らないのでクラシックオンリーで来たこれまた珍しい子ですが(笑)
これからどうする?というと、今までやってきた曲を固めて行きたいです。
という事だったので、手の動きを良くして(さらさらと弾けるようになる為の)弾きやすくしてくれる本と
今までの名曲を思い出しながらできれば全て暗譜していくことをしようか。という事になりました。
これも、ピアノを習ったという札を一生持つための作業です。きっと持続するはず。おじいさんになっても。
ここまで来たら私も一緒に楽しめますね。
でも発表会に出る中高校生達はみんな私も楽しめる子達ばかりです。
小さな時からコツコツ積み上げてきたお金では買えない技術をそれぞれ研磨し、
それを楽しみ。生活の一部にしていますね。
積み重ねの大切さを感じる日々です。
ちっちゃい子達は大変だ大変だと苦労していますが、いつの間にか一人で歩いていくようになるんですよね。
がんばれ~~~
発表会の曲をしているとそれが一つのメモリのような気がします。
その曲が自分の今の力量よりも上だったり、はたまた下だったりすることもあるんだけど、
それはそれで、立ち位置がわかるというかね、その子の力量がはっきり見えてくるような・・・
あ・・・この子はこの曲が簡単な所まで成長したんだな・・そしたら次はここまで行けるなという事がわかります。
難しすぎる子は、ん~難しかったかぁ・・・お尻を叩かないといけないし、どこまでクオリティがあげられるか・・・が課題ですが
どちらも、とても価値のある事だと思っています。
楽しもうぜ~~!!
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