喪中葉書・・・。長いです。

この時期は喪中はがきが届きますね。

今年は私宛に2通来ました。

1通は私が以前住んでいた近くに住んでおられて、話しかけてくださったりと色々交流のあった方ですが、その方は今はうちの生徒のお爺ちゃんという立場に替わり、発表会を楽しみにしてくださってました。

急な事であっという間に命を落とされたようでした。

もう1通も前に住んでいた頃からずっと通って来てくれてた

3兄弟のお爺ちゃんが、コロナにかかりあっという間に亡くなったのだそうです。

 

お二方とも、『朝に紅顔ありて夕べに白骨となる』という言葉がありますが、まさしくそんな感じのお別れだったのだと思います。

この下側のママはこのブログに何度も登場しているあの坊主頭の子のママですが、

赤ちゃんの頃にママが習っていたので私が抱っこして教えて彼が大学受験をする手前まで通って来てくれた子で、ママとは18年の付き合いになります。

子供達も小さかったけれど、上の二人のお姉ちゃんもうちに来てくれて、今は二人とも就職して家を出ました。

そして、今年の春、坊主頭の子が賢い高校卒業して賢い大学に入って一人暮らしとなり、なんとその時期にお父さん(ご主人)は、海外赴任になり、ちょうどその時期にお父さんを亡くされたそうです。

5人とわんことにぎやかに暮らしていたあの頃・・・数年しか経ってないのにね

今はママとわんこだけだそう・・・。

そんなやりとりをLINEでしていたら、私もね病気の事を言ったんです。

もう長い付き合いなのでね、ピアノの先生と生徒さんのママという関係はとっくに超えてますから・・・(笑)

私は、まだまだ自分の病気を受け入れられないでいます。

なんで?なんで私なん?という怒りのような感情と、

どうしてそんな病気になってしまったのかという原因を考えてしまう・・・。

癌と宣告されたときのトラウマは心の傷となり、そして再発の恐怖と闘いながら生きて行くという人生にスイッチされたという事が・・・まだ受け入れられないまま

頭の中で悶絶しています。

もし、再発や、新しい癌が出来たら・・・生きられないと宣告される日が来たらどうしよう。

娘が結婚して赤ちゃん産みに帰ってきたらみてやりたいなぁ そこまで生きれるかなぁと・・・。

そんなこと考えても仕方無いのだけど、考えてしまうのです。

そうなるとね・・・自分の命に・・いや魂にじっくり問いかけるのです。

私がこの世に生まれてきた意味、生きて来た意味は何だったのか・・・

私という人間がこの世に生きた価値はあったのか・・・

私の人生はこれで良かったのかという事を

毎日自分に問い続け、なかなか前に向くことが出来ない事。

これからどうやって生きて行けばいいのか、わからない・・・。

そんな話をLINEに書いてしまいました。

すると、彼女はこう書いてくれました。

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長年先生の活動を見ていて、本当にすごいなぁと思っています。

手作りでセッセとコードのプリントを印刷して子供達に配ってくれて、それがいつしか何冊もの立派な本になって、あちこちでセミナー開いて…

そんなふうな、ライフワークと呼べるようなものがある人って、そんなに多くないと思います。

ママ友にも、うちのピアノの先生は、コードを教えたいという信念があって、本まで出してね…と、わたしが自慢したこともあります笑
先生の生きた価値、一般的な人以上にあるじゃないですか‼︎

ご家族にとってはもちろんですが、どれだけたくさんの子供達(と大人達)の人生をより豊かにしてくれたことか。

成長してから楽しんでる姿を見るのももちろん嬉しいことですが、ピアノを習っていたその瞬間、ピアノを弾きたい、ピアノ楽しい、上手に弾けて嬉しい、というたくさんの出来事ひとつひとつが、血となり肉となっているのでは、と思います。

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ありがたい言葉でした。

ピアノの先生をしている人だったら、私じゃなくてもいや、私じゃない方が上達していたかもしれない。(文章後半部分はピアノの先生みんなに言える事)

だけど、そうだ!!私あの頃、子供達にコードを教える事がすごく大事なことなんじゃないかと、怨念に近い(笑)信念をもって、パソコンに向かって必死になって作ったんだった。

どうやってアプローチしたら子供達が理解してくれるかということを考えながら1枚1枚作って、15ページくらいのものを本にして渡して、

レッスンで使ってみては試行錯誤して、足りないページを差し込んでいって、最後には80ページのフルカラー印刷のものを生徒さん達に無料で渡してたんだった。

すっかり忘れてた・・・。

と、本棚にある手作りだった頃の本を引っ張り出して自分の生きて来た(やってきた)事を振り返ってみました。

元々は自分の教室だけの生徒さんに使うだけ・・・だった本ですが、友達に推されて、ヤマハミュージックメディア様が相手にしてくださって、今があります。

【ヤマハ】「折田信枝」の楽譜・商品一覧 – 通販サイト – ヤマハの楽譜出版 (ymm.co.jp)

この血肉を削った私の6冊が今でも発売しています。

いつかは無くなるかもしれないけど、それは仕方が無いにしても

私が生きた証は、無我夢中になって、作っていた事。ここにあるのかもしれない。

と思えるようになりました。

おかげで、これから生きて行く意味はその幹から少しずつ枝を伸ばしていく事かもしれない。

と思い始めました。自費出版でだそかな(笑)

まだ書き足りない事あるし(笑)

子供達に伝えたいこと。残したいこと。これを考える事が

私が前を向いて歩く事になるような気がします。

今まで生きて来た足あとをたどってその先をまた新しく一歩ずつ歩いていけるかもしれない。

と思い始める事が出来たような気がします。

今年もあとわずか。

来年の目標は

ポジティブシンキングだな(笑)

あ・・・ちなみに、私が手作りで作った本をご紹介しま~す。

最初のは15ページくらい。ちゃんと表紙も作りましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

中身はすべてフルカラー

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後は80ページになった1巻。

 

 

 

 

 

 

 

当然2巻もあります。

2巻はブルーです。持ってくれてる子いるかなぁ(笑)

 

時代は変わりゆくのですよね。

絵本の『葉っぱのフレディ』のように、枯葉は落ちて朽ちていき、やがて肥やしになり、春になると新芽が出てくる・・・

その繰り返し。

そんな「生と死」を考える喪中はがきでした。

日々を大切に生きていきますか(笑)

 

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