どうしても捨てられなかったもの

今日はバレンタインデー、そしてお休みでした。

以前からずっと考えて、やっと行く気になった所へ行ってきました。

 

断捨離をする事をたまにまとめてしていますが、

どうしても捨てられなかったものがあります。

それが、これ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはね、兄が高校生の頃に友達から教わったのかは不明なのですが

一時革細工にはまったんです。

カービングという 革を掘ったり叩いたりして柄に陰影をつける事なんですけど、

これは、アルファベットの工具と(その当時の5000円の値札が付いていました)重たいゴムの下敷き

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、カービングで使う工具と、次に作ろうとしていた財布のキットです。

うちの広島の実家に家族で住んでいた家は、父が亡くなり、兄が亡くなり、母がアパートに引っ越しする時に出た

最後の荷物

兄の部屋に置いてあったものを私が大事に持って帰ってずっとずっと持っていたものです。

毎回毎回断捨離の度に捨てなくちゃ・・・もし私が死んだあと、なに?これ・・と家族が困る・・・。

と思うのですが、そっと出して、さすって・・・なでで・・・兄をしのんで

また押し入れに仕舞うのです。

 

その昔、父の兄、私の伯父さんも兄が作ったこのお財布を使っていました。

嬉しそうに・・・甥が作ってくれたんだと自慢していたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

これね、ヌメ革で作ってるんです。

人間の脂でこんなに艶が出るんですよね。

このお財布、今も使っていますが、おそらく45年くらい前に作られたもの

これもこの道具たちと一緒にしまってありました。

これはそれからというものお兄ちゃんの代わりにずっと使っています。

大事に使っても破れている所もあります。

今では、母の買い物の頼まれごとをする時はこのお財布から出し入れしています。

このお財布が母と私を繋ぐものになっているので、

「おにーちゃんの財布」と二人で呼んでいます。

 

この間の断捨離以来、どうしてもこういうヌメ革のカービングを施された鞄が欲しくなりました。

年月を経て美しくなる・・・

そして、世界中探しても1つしかないもの・・・

するとね、作るしか無いんです。(笑)

だから・・・私、老後の楽しみとして始める事にしました。

それを心に決めてもう一度見てみたら、工具が入っていた箱が

なんと、神戸ハイジのあのチョコのお菓子の箱だったんです。

45年も前に今、私が神戸にいるなんて、誰も想像しなかったのに・・・

と思ったら、縁を感じたんです。正直背中がゾクゾクとしました(笑)

 

兄の趣味を継ごうと思います。

 

そして、前から狙っていた長田にある 革のお店に行って、道具を見せて相談してきました。

何から手を付けたらいいのか全くわからなかったので・・・

これだけ揃ってるんなら、大丈夫、練習用の革だけ買って少しずつやったらいい。

と言ってくださいました。

本来なら、習いたい・・・けど、そこまで時間も無いので、

YouTubeと本でコツコツ小物から作って行って・・・・

鞄は何年後だろう・・・

でも、楽しみが増えました。

お兄ちゃん、道具・・・大事に使うよ。

見てて~

いつか・・・お兄ちゃんが「おお~~ええの 作ったのぉ」って言ってくれる鞄作るよ♪

大好きだったお兄ちゃんを、想う日は私は誕生日でも命日でも無く

山盛りのチョコを持って帰って「信枝~いっぱいあるで~」と嬉しそうなあの笑顔の日なんです。

バレンタインデーに・・・思いをはせて・・

 

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