感無量です。

5月22日、東京六本木でセミナーをさせていただきます。

詳しくはひとつ前の日記に飛んでくださいね。

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ある日、鉄腕アトムを突然弾きだした子に 私がとっさに横に座り、伴奏を付けたら

お母さんが拍手をしてくださって、興奮したまま私にこう言われました。

「ずっとピアノを習い続けたら先生のように伴奏を付けられる人になりますか?」と・・・

ピアノのクラシックな教則本をずず~~っとさかのぼって考えましたが、答えは

「できません」

でした。

その時お母さんは どうして?とおっしゃいました。それはクラシックピアノの勉強の中に伴奏付けの勉強が無いからです。と言いました。

伴奏付けもコードもクラシックピアノの勉強には出て来ません。

以前から コードを知っていたら便利なのに、教える本も無いし、どうやって教えていいかわからなかったのです。

そうだ・・・自分で本を創ろう。とあれこれ、毎日お風呂でアイデアを練って練って、やっとこさで作ったオリジナルの本はほんの8ページ。

それから、だんだん増やして行って、最後には80ページくらいのものが出来ました。

主要3和音を ハ長調、ト長調、ヘ長調で教えようと作った本が一巻

それだけでは他の調が解らないということで コードの作り方を説明した本が2巻

最初はね、どこもやったことがない指導なので、私もとても迷いました。

お月謝をいただいて、クラシックピアノのスタンダードなレッスンの中にコードを入れる事はとても怖かった。

でもその時に、お手紙に書いてお渡ししたんです。「希望者にはお渡しします、そしてそのようなレッスンをしていきます」と・・・

すると、「自分はピアノを何年も弾いたけど、大学の時に、バンドに誘われて、そのバンド譜にはコードしかなく、泣く泣くあきらめたから、先生ぜひうちの子に教えてください」

そんなお母さん達に背中を押され、私の本を使ってのコードの指導をしたのです。

フルカラーで80ページ、そりゃね・・・大変でした(笑)

すると、ホームページを見てくださった方が、コードを教えてくださるのなら遠くても通いますということで、遠くから来てくださる方も出てきました。

そして、中学生のトライやるウイークで幼稚園に行った生徒が、幼稚園の先生のコードの楽譜を見て、じゃんじゃか演奏したのをみて幼稚園の先生たちがピアノを囲って「あなた・・・どうやって弾いたの?」と言われたと、本人がびっくりしたことなどなど・・・

私の『こだわり』はもしかして間違いじゃなかったんだ・・・

そして、同業者にも私の手作りの本はニーズがありました(笑)

同業者が、本にしてほしい・・・ちゃんと楽器店で買えるような・・・と言ってくださいました。

でも反対の意見もありました。

コード奏法は知っている人は知ってるけど、クラシックだけのピアノの先生方はご存じの方が少なく、

しかも こんなもん知らなくったってピアノの先生になれるもの・・・必要ないもの・・・というお話もたくさん耳に入ってきました。こんな勉強する時間・・・ないのよね・・・などなど

でも、ピアノを辞めても、コードさえ知っていればきっとピアノの蓋をあけて弾いてくれると信じて

やってきました。

和声の勉強はとても大切な事、でも難しいので、ある程度弾けるようになってからじゃないと出来ません。

その前にピアノ辞めちゃったらどうするの?和声の意味も伴奏付も知らないままピアノを辞めちゃうの?

とっても大切な事なんじゃないの?ピアノで楽しむ事って・・・という信念だけでここまで来ました。

掛け算の九九のように、子供の時に教えたら苦労なく覚えてくれる

しかも大人になっても忘れない。

しかも、左手もとても読みやすくなる。こんな便利なモノ

いつ教えるの?

今でしょ(笑)

それから、十数年・・・やっと日本の中心が認めてくださるようになったんです。

長い道のりでした。(笑)

最初に作った自作の本です。

でっかいホッチキスを買って、製本用のテープして、表紙つけて

何百冊作っただろう・・・

横開きの、フルカラーです。1ページに1つのコードだけにしたんです。

そしたら、4歳の子供から教えられる(*^_^*)

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一番上はほんとに初めに作ったものです。

順番を考える為に、ファイルに綴じましたが

2巻だけで

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子供たちに早くからコードネームの知識をつけてあげたい。

たったそれだけの想いで始まった私のプロジェクト。(笑)

長かった(T_T)

もう、このファイル達は処分しても良さそうです。

プロジェクト 第一章は終わりました。

あとは、どこまで使ってくださる先生を増やすか・・・

どれだけ、子供たちみんなが、コードを知っているのは常識・・・となってくれるか・・・

第2章・・・かな~

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