この1月からお月謝を改訂させていただきました。
昔 私の師匠にお月謝はどれくらいにしたらいいでしょうかと悩みをぶつけたらこんな答えが返って来ました。
「足裏マッサージに負けるのは絶対だめ。あの人達は大人になってから習って(勉強して)始めたもの。私たちとはわけが違うんよ。
私たちは小さい頃から、毎日練習して、毎週レッスンを受け色んな修行をしてる。楽器代も勉強代も相当かかってるの。それは目に見えないものだけれども、体の中、頭、指にずっと積み立てて来たもの。
安売りなんかしちゃダメ」
そう言ってくださいました。
考えてみればそうなんです。楽器代だけでも総額1000万かかってます。それに勉強してきた金額を上乗せするともっともっともっとかかっているわけで、足裏マッサージに負けたらあかんよね。
しかも私たちが習った頃は今のお月謝と変わらないのよね。
いや・・・もっと高かった・・・。
40年前と・・・物価はかなり変わってるのに。
それでもまわりの平均のお月謝を聞いても神戸に来て間もない新参者が普通のお月謝は戴けないと思い、お安くしていましたが、
その頃お話を聞きに来てくださったお母さんの御一人が
「お姉ちゃんは高い所に習わせておりますの。ここはお安いから練習しない息子はここでいいかなと思ってお願いしたいんですけど」
・・・・・・・・
お月謝を安くすることで、ピアノは高いから習えない子のハードルを下げたつもりでいたのは
間違いだったんだと・・・
そこから私の戦いは始まりました。
オリジナルの教材を作って、ヤマハから本を出版させてもらって・・・。
レッスンルームも防音にして駐車場完備
待合にも冷暖房を付けています。
やっと・・・足裏マッサージに勝てるお月謝をいただけるようになったと思っております。
私たちは、音間違いだけを指摘してるわけではありません。
その子の体調、性格、出来ない部分を把握して、頭の中で今ここで何の言葉が必要か、どういったら理解してくれるかを瞬時に考え発信しています。
レッスンが終わったら脳みそが数パーセント、溶けて無くなっています(笑)
まぁ個人差もあるんですけど・・・
そろそろ、妥当な金額をいただいても良いのではないかと、そう確信したので、値上げをさせていただきました。
先日東京で、あと3名の先生達とそういう話もさせていただきましたが、うちが一番安かったです。
同じようにヤマハから本を出版されてる方のお月謝はうちより3000円も高うございました。。
(その先生は出版されてすぐに3000円の値上げをされました)
うちは、500円のUP・・・まだいけるか!(うそうそ)
というわけで、2018年この金額でスタートさせていただきました。ご理解いただけたらと思います。
はじめまして。
東京でピアノ教室をしている
土井と申します。
コードの本をいつも使わせて頂き
子供にも分かりやすく感謝しております。
折田先生のブログを読み共感し恐縮ながらメールさせて頂きました
お忙しければ、スルーして下さいね。うちのピアノ教室はブログだけですが安いお月謝で始めたのもあり四年で28人くらい集まりました。ですが東京ではピアノを置けるマンションの家賃は高く、15人教えてもそれはお家賃です。折田先生のとこは就学前
小学1年生、また、小学6年生なとおいくらですか?今まで入会金なしで関西価格でやってしまった事を後悔しておりお値段の改定を実施したいのですが勇気がありません。同じ世田谷区の先生は月3回て就学前から8000円 さらに年間施設費で3000円もらっておられます。しかもアップライトピアノです。私はBostonグランドピアノの置く部屋を確保するのに27万/月のお家賃の一部払い、主人には赤字だからもう辞めてくれなどと言われ悲しさでいっぱいです。今まで1000万近く払って音楽勉強してきたかもしれません。折田先生のところは楽器もかなりお金を払っておられ更には本も出版される力がおありで私とは違いますが、お月謝は4歳、小学1年、小学3年は一体おいくらで教えておられますか?参考にさせてくださいませ。
はじめまして。
本を使っていただいているとのこと
ありがとうございます!
うちは、部屋が二つありまして、小さい部屋は年間42回で6500、私の部屋(8畳弱)で7000円
年代は、関係なく、一律です。
入会金なし、年間施設費もゼロです。
東京は高いですね~・・・びっくりするほど高いですが、
昔は私も安く教えていましたが、
昔のピアノレッスンは、もっともっと高かったですよね。
だからみんな一生懸命練習していっていました。
それを考えると、練習しないと上達しないこの習い事、しかも個人レッスンとなると
やはりこの金額は妥当なのではないかと思っています。
一度、私も言われた事があり、「お姉ちゃんはよく練習するのでお高い所へいってますの。
弟は練習しないので、お宅のような安い所でいいかと思いまして」って・・・
なので、自分の技術を安売りするのは、辞めようと思いました。
小さい部屋で教えている若い先生たちも、かな~~り、自分にお金をかけています。
それを教えているのですから、お月謝はあくまでどれだけ吸収できるかで、決まってくるのではないかと思います。
安いと思うか・・・高いと思うかというコストパフォーマンスは、その子次第ではないのかと思うようになりました。
なので、妥当なお値段をいただくことにしました。
うちは、家の中で防音室を作っているので、外で借りるほどは施設費は使っていないので、
お月謝の中に含まれているという考えです。