なぜ号泣

発表会のラストは毎年のように号泣する私・・・

あ・・でも去年は我慢できたかな(笑)

昨日、生徒さんのお母さんに「先生、よくあの長いセリフを覚えられますね~」と言われましたが、(笑) あれはセリフではないのです。

文章を書いて覚えようとしたこともありますが、覚えられないし、何をしゃべろうかなぁとひねり出そうとしても無理だと悟り、その場で感じたことをアドリブでしゃべろうと諦めました(笑)

人は好きだけど、人前で話をするのはそりゃやらなくて良いのならしたくない(笑)

ただ、色んな先生の発表会に何度か行きましたが、わりと舞台に出られない先生が多く、声も顔も見れないのは寂しいなぁと思ったので、1部に1度は出ようと思ってます。

当然ね、発表会の主人公は演奏してくださる皆さんですが、主催をさせていただく以上、

一年に1度くらい、顔を見て声も聞いていただけたらと思います。

 

さて、今年もあのお父さんが連弾をしてくださいました。

曲は『いのちの歌』 そう・・・竹内まりあさんのあの曲ですね。

このお父さん、今年は下のお嬢さんと連弾をされました。

一番最初は、今中3のお姉ちゃんが小学校6年生の時、小学校最後の思い出に連弾をしようと言ってくださったのだそうです。

女の子だしね、だんだん父親と距離を置くようになるだろう・・・その前に思い出作りをしておこうというお父さんの想いがあったのではないでしょうかね・・・

そしたら、九州にお住いのお父さんのお母さんがとても感動してくださって、大号泣をされたそうです。

だから次の年もせざる負えなくなり、(笑) また、下のお嬢さんともしたいという思いがあり、今年は下のお嬢さんと挑戦されました。

こういうお父さんとは娘さんも距離を置かないだろうなと思いますが(笑)

下のお嬢さんはなかなか練習を自分からやらないという事もあり、お父さんがやろうやろう!!と誘ってくださったそうです。

お父さんね、手が震えるんです。緊張で・・・

去年は手が震えて大きく崩れました。

だけど、今年は曲が曲だけに、オオトリをお願いしたんです。

そしたら奥様からLINEがきて、あんなに震えるお父さんを最後というのは荷が重すぎるので他の方に・・・というお話をいただきましたが、

ありえないくらいの努力をされて、とつとつと演奏されると、なぜだか涙がつーっとこぼれるんですよね。感動するんです。

なので、ぜひともお願いしますと無理をお願いしました。

麻美先生の生徒さんのお父さんなのですが、私も何度か聴かせていただきました。

本番は舞台袖の私達もみんな緊張しました。

麻美先生と、祈りながら背中をずっと見つめていました。

あ・・・こここけたとこ・・あ・・・いけた・・・さいご・・・いけるか・・・

いけたー---------!!!!

 

ほら・・・涙でるでしょ(笑)

そして、ラストなので私がすぐに舞台に立たなければいけない。

お父さんの背中姿を見ながら、真剣に入り込まないように(演奏と歌詞に)

意識を他に持っていこうとしたんですけど、ダメでした。

結局はこのお父さん、親孝行もし、娘との思い出もしっかり作り、奥さんからも尊敬され、発表会の最後までも〆てくださいました。

すごいでしょ・・・気持ち持っていかれるよね。

 

毎年、なにげにテーマカラーというのが準備を色々している中で決まるんです。

今年は紺と黄色の花でプログラムを作ったので、ウクライナカラーになりました。

お花もその色にして、服も紺色にしました。

そういうのもあり、『命』が私の中のサブタイトルになりました。

麻美先生の赤ちゃんがお腹に宿ってる事、そして私が去年手術をしたこと。

一歩間違えたらここに立ててなかったかも・・・とも思いました。

あっという間に亡くなった義父の事などなど・・・

そんなことを思い浮かべてしまい、あの号泣とあのご挨拶になったというわけです。

だから、プログラムにもあの曲の歌詞を載せました。

上手に演奏してくださったお父さんに感謝です。

いのちの歌より・・・抜粋

 

いつかは誰でも この星にさよならを

する時が来るけれど、命は継がれてゆく

生まれてきた事、育ててもらえたこと

出会った事、笑った事

そのすべてにありがとう

この命に・・・ありがとう

 

 

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